偉大なる先人の遺産
2021.05.08
CATEGORY:日常
エイヤぁあ~~~~~~!
どうもコニチワ、B.J.コースケです。
ちょいと天気が良くなかったこのGWでしたが、皆さんはいかがお過ごしになられましたか?
買ったばかりのスポーツカーで夕日の砂浜をララバイ?
河原で自慢のアウトドアグッズを並べてBBQ?
健康のために買ったスポーツ自転車で近所をぐるりとひと回り?
数十年ぶりにプラモづくり?
白馬錦を痛飲?
・・・等々、色々な過ごし方をされたかと思いますが、コースケは実質、「ひきこもり」のGWでした。
一度くらい自転車でメシを食べに出かけようかとも思ったんですが、まー人見知りは人通りの多さが怖くてですねー。
外に出るのはせいぜい近所のスーパーくらいなモンでして、何とも盛り上げりのないGWとなりました。
いや、ま、「R-TYPE FINAL 2」がリリースされたんで、少しばかり拡散波動砲を撃っていたりしましたケドも。
肝 話 休 題 。
さて、昨今の白馬錦では新しい設備を導入したりしたんですが、それ以外の細かいところに手を入れたりしています。
例えば単純に、もう使われなくなった不用品をゴミ出ししたりとか。
で、やっぱりというか、蔵人の宿舎から結構な数の本が出てきたんですよ。
お酒の本は言うに及ばず、推理小説とか観光案内の本とか。 あとは何故か世界の童話みたいな本まで出てきたりして。
今回のお題はそんな中から”遺産”とも言える、「お酒の本」を幾つか開いてみたいと思います。
まずはコチラ。 いわゆる「お酒のウンチク本」ってヤツですね。
例えば、「口噛み酒ってナンダ?」とか、そーいうならではの話題の解説本。
現代でも比較的よくあるカンジの本なんですけど・・・
巻末にはその時の著名人が「俺と酒」について一言述べていたり。
こういうのを見ていると、すごい時代を感じますね。
現代でもお酒好きな作家さんは多いと思うんですけど、昔の方が「飲まなきゃ書けねェ」っていう、「書くと飲むがセットになっている」作家さんが多かったように思います。
「おそ松くん」の故・赤塚不二夫センセイとか。
よく「若者は酒を飲まなくなった」って言われていますが、マンガの世界だとよくお酒が出てきているんですよね。不思議。
いわゆる「酒100選本」っていうのは時代に関わらず、やっぱ需要があるんですかね?
パーッと社内を見渡すと、このテの本、結構数多いんですよ。
ちょっとした本屋の酒コーナーにもまずこういう本はありますからね。
コチラは利き酒に関する指南書。
利き酒に関する書籍はそれなりに世の中にあると思うんですが、全酒類を網羅しているっていうのは珍しい気がします。
それぞれに製法から説明が入り、各酒類ならではの香気成分に関する表現について、そしてテイスティングする際に使用する酒器にまで説明があります。
こちらは「酒造業界にもの申す!」というか、「日本酒業界、ココがおかしくねえ?でも、あの蔵は真正面から酒造りしているよ」という感じの内容。 酒飲みの終着点のひとつが、こうした本の出版なのカモ?と思えますね。
・・・著者をよく見れば、「レギュラー酒コンクール」などでお世話になっております、全日本国際酒類振興会の稲垣さんだった。ワオ!
こちらは完全にメーカー向けの本ですね。
とりわけ経済的な視点から見る酒屋っていうのはとても特殊でして。
一般的な「モノを仕入れる > 場合によっては加工する > 売る」という一連の流れが1~2週間で完結せず、「秋に米を大量に仕入れて、冬に年間売る分の酒を全部作って、あとは一年を通じて少しづつ出荷する」という、基本一年単位でコトが動くという、非常に特殊な商習慣の業界なのです。
ですので、日本酒製造業って、なかなか一般論としての経済学が通用しづらい所ってあるのです。
本書はかなーり細かいところまで現場視点のメスを入れた、日本酒業界特化型の経済指南書に仕上がっています。
これでお値段2,500円。安い!
細かい細かい細かい
・・・とまあ、何というかですね、こー、
昔も今も、そんなに変りないなー。
・・・と。
勿論、記述される個々の内容には変化があるんだけど、大筋においてはそんなに変化がないように思えるんですね?
「十年ひと昔」どころか、「分進秒歩」とでも言わんばかりの時間の流れが速い現代において、このユッタリさというのは時にネガティブなものとして捉えらえてしまうんですが、こう、「変わらないものがある」っていうのはこの時代において、何と言いますか「人としての拠り所がある」っていう気もするんですよね。
そんな一幕でした。かしこ。
(SNSとは連動していません)
