新しい”純米”酒
2022.05.13
CATEGORY:お酒
GWもなからに終わった昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか?
B.J.コースケです。
さて、今回のGWは行動制限のない連休ということで、ここ長野県でも大勢の旅行客がお越しになったようです。
この連休の前後で、弊社にもお酒をお買い求めに多くのお客様が見えられました。
殆どの方は、「白馬錦の蔵に行くのは初めて」というケースが多いのですが、中には数回、蔵に来たことがある方もいらっしゃいます。
そうした「白馬錦フリーク」の方はある程度、弊社の商品ラインナップをご存じなのですが、「あれ?これって見たことがないな!?」と驚かれるアイテムがあります。
ここ数か月、薄井商店では新ブランドの「le lac(ル・ラック)」ですとか、雪中埋蔵の埋蔵&掘り出し作業、秋酒の貯蔵と、お酒に関する話題が多かったのですが、その陰で実は、通常ラインナップのお酒もリニューアルされていたのです。
ここ数か月で終売&新発売となった定番酒は三つづつあるのですが、今回はその内のひとつである、”純米酒”についてお伝えしようと思います。
■ 白馬錦 純米 ■
原料米:長野県大町市産米 精米歩合:65%
アルコール度数:15% 日本酒度:+2
外観はいわば「2020年・大リニューアル後世代」となる、新しい白馬錦の「山と馬」図案を前面にフィーチャーした、白地に箔押ししたシンプルな装いとなっています。
お値段も720mlで1,210円(税込)と、ごくごく一般的なプライス。
さて、味の方はどうでしょうか?
白馬錦のお酒は割と柔らかい甘みが豊かなお酒といったものが多いのですが、本作は甘みも香りもかなり控え目。しかしその分、酒精感がややクローズアップされた味わいになっています。
甘み/香り/キレといった、それぞれの要素が個々のお酒のキャラクターを形作るのですが、現代的な個性ある日本酒群にあって、この純米酒はかなーり控え目な装い。
しかし、この控え目なキャラクターであるが故に、「酒の肴を邪魔せず、燗酒にした時にも極端に味わいがブレない」酒質であることが良く伝わってきます。
どちらかというと、「酒ありき」の酒ではなく、「おつまみや夕食がある、ということが前提のお酒」という印象が強い。
「食べ物の隣に、ちょっとお酒が欲しいナー?」
そんなシーンにぴったりのお酒じゃないかというカンジで、まさに葉野菜の和え物といったような田舎料理の脇に合わせたいお酒に仕上がっているのではないかと思います。
逆を言えば、「ワイングラス一杯で満足する」というタイプのお酒ではない。
味わいもそうなのですが、値段も相まって、割と「日常酒」という印象がある。
白馬錦の「旨口」はもう少し甘みと旨味がノっているので、本作はそこから更に「ちょっとだけ辛口に軸足を移した日常酒が欲しい」という方にうってつけではないかと思います。
「呑み飽きしない、気軽に飲める日常酒」として、この白馬錦「純米」、いかがでしょうか?
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