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水を汲む

2021.11.25

CATEGORY:お酒

サイクリストは謡う

 

 

 

僕の彼女はビアンキではなかった。

 

スペシャライズドだった。
それもS-Works ターマックのSL4。

しかもホイールはご丁寧にマヴィックのR-SYS、ときている。

 

やばい、彼女はヤル気だ。

 

 

 

 

・・・とまあそのようなコトをですね、過ぎゆく秋の中で、忌野清志郎:歌/自転車ショー歌を聴きながらフト、思ったりするワケですよ。

 

 

 

 

 そんなくだらない想像をしている最中の2021年11月24日。

大町の街中にも今年の雪が降り始め、「今年の自転車シーズンは終わったんだなー」と思う訳です。

皆さん、冬支度の塩梅は如何でしょうか?B.J.コースケです。

 

今年、自転車乗ったの二回だけだぜ!?コンニャロメ!

 

 

 

 

 

白馬錦呑ませりゃ バッタリ

 

 

 

 さて、白馬錦のラインナップには、純米辛口原酒「氷筍酒」というお酒がございます。

今日でこそ、「超辛口」ですとか「月波ノ波(普通酒)」といった商品がございますが、数年前まではこの「氷筍酒」こそが白馬錦の中で数少ない辛口のお酒でございました。

 

白馬錦のお酒は通常、居谷里湿原由来の伏流水を用いておりますが、この氷筍酒”だけ”は長野県と富山県の境にある立山黒部アルペンルートの玄関口、「扇沢駅」から汲んできております。

この後立山連峰の山から流るるミネラル豊富なおいしい水が、氷筍酒の特徴であるカキッとした硬質感を醸し出しているのです。

 

 そんな初雪の11月24日本日、コースケは大町市の山の上にある扇沢駅に、この氷筍酒を醸すための水を汲みに行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 大町市から扇沢駅へは、ちょっと長い坂道。
徐々に上がる標高に従い、道の傍らにある雪の量も徐々に膨らんでゆきます。

 

最初こそ、「わぁ、こっちはしっかり雪景色だねぇ」なんて気楽に構えていましたが、途中からトラックの後輪がそらもう、スベるスベる。
小刻みに逆ハンを切りつつ、何とか扇沢駅に向かうのですが・・・途中から車が前に進まなくなります。

 

「はて?このトラックのタイヤはスタッドレスなハズだし、そもそも四駆じゃなかったか?」という疑念をよそに、車はついに停止寸前に。
アクセルベタ踏みでも数センチしか前に進まないというのは、そりゃもう恐怖以外の何物でもない。

 

 

 

「車に何かトラブルが生じたか!?」

 

 

 

 意を決し、車を降りてタイヤを確認した所、「四駆モードに切り替えていなかった」事が判明
うーわー原因が分かって良かったわー。

 

そんなこんなで、駆動を四駆モードに切り替え、改めて扇沢駅へと向かいます。

雪国は四駆大事。

 

 

 

 

 

 

 さて、扇沢駅に到着後、施設の方にお会いしてお水を分けて頂きます。
トラックの荷台に積んだタンクはすぐ水が満杯になります。

さすがに業務用?の蛇口は水量が違うぜ!

 

しかし、そんな水汲みの最中も風はより強く、吹雪がブワワと吹き付けてきます。
長居は無用、悩みは不要、コースケ・ゴーホーム!といった状況を呈しています。
んが、1tを遥かに超える重量物を積んだトラックで、雪道のダウンヒルをしなければ会社に帰れないというのは、精神的にかなりキツい。

 

豆腐屋さんは運転が達者かも知らんが、こっちは酒屋じゃい!

 

 

 




吹雪を超えて

 

 

 無事に会社にたどり着き、蔵の中にお水を運び込みます。

 

 

ご覧ください、このエメラルドグリーンな水の透明感を!

 

この水の青さが、氷筍酒の硬質感を作り上げるのです。

 

 

 

 既に「しぼりたて無濾過生原酒」「きぬごしにごり生(にごり酒)」の仕込みは始まっておりますが、それ以外のお酒も仕込みが始まっているという一幕でした。

 

 

 

酒造り