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白馬錦・冬の季節酒 レビュー

2020.12.14

CATEGORY:お酒

 

 ども皆さん、コニチワ。B.J.コースケです。

今朝(2020年12月14日 午前6時頃)の大町は随分暗い朝でございまして。

「ああ、これは雪が降ったかな?」と思い、窓の外を眺めると、雪のツブ自体は小さいものの、そこそこの勢いがあり、一日を通してこの状態の雪が降り続いたというカンジ。

それでも「寒い!」というレベルのものではなく、しっかりとスキーが滑れるまではもう一つ二つ、雪が降ってくれないとナーという状況でございます。

 

皆さんのトコロはどうですかネ?

 

 

 

 

 そんなこんなで、本日は白馬錦の冬の季節酒の発売日でございます!!

 

本年は「しぼりたて」と「きぬごしにごり生」というお酒をリリースさせて頂きました。

毎年、「しぼりたて」と「にごり酒」はこの時期に発売するのですが、本年ちょっと変わった部分もありまして。

 

 

1.ラベルデザインが先の「雪中埋蔵」「秋熟」を踏襲した、「山と馬」のデザインをあしらったラベルに変更。

2.完全透明瓶を使用。これはここ数年、白馬錦ではチョイスしたことがないビンだったり。

 

 

・・・という共通点があります。 それでは個々の内容を見ていきましょう。

 

なお、本文は2020年12月14日、コースケの試飲後の印象を綴ったもので、口にする期間によっては印象が変化する可能性があることを予めご了承下さい。

 

 

 

■ しぼりたて無濾過生原酒 ■

 分類:純米酒/原料米:信濃大町産ひとごごち

 精米歩合:65%/アルコール度数:16%/日本酒度:-2

 酵母:協会1801号と701号

 

 

 まずは「しぼりたて」から。 ラベルには「01」という数字があしらわれておりますが、これは「今年の白馬錦の酒造り、1本目のタンク」を示すナンバーでして。 デザイン的な部分を除けば、昨年の造りを踏襲して作られていますので、後は味が昨年とどう違うか?というトコロ。

さっそく、冷蔵庫で冷やしたものを試飲してみましょう。

 

 

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ぽってり柔らかウマい!

 

 いわゆる日本酒にちなんだ画像で、搾りたてのお酒がチョロチョロと出てきている写真ってありますが、この「しぼりたて」はまさに読んで字の如く、「”あの、しぼりたて”の風味」そのもの。

それでいて、極端な味の強さを訴えない仕上がりなので、日本酒にあまり馴染みがない人にとっては味、値段共に「しぼりたて入門編」としてオススメ出来ますし、玄人の人たちには「いいカンジにまとまりのある、純米の搾りたてだネ」と評価していただけるのではないかと思う味わいになっていると思います。

 

 

 

 

■ きぬごしにごり生 ■

 原料米:信濃大町産美山錦/精米歩合:60%

 アルコール度数:15%/日本酒度:-10

 酵母:協会1801号と701号

 

 

 続いては今年の「にごり酒」である、「きぬごしにごり生」。

先の「しぼりたて」同様、ラベルに書かれている「02」という数字は「今年の白馬錦の酒造り、2本目のタンク」を示すナンバーです。

※.ちなみに3本目以降に作られたお酒のラベルにナンバーは書かれない予定です。アシカラズ。

 

白馬錦マニアの方はひょっとしたらご存じかもしれませんが・・・数年前(いわば2世代前のモデル)の時にリリースしていた「にごり酒」はサラリとした呑み口が一つの特徴でした。

今回はこの前々モデルの時のように、酒の中の米粒をあまり意識させないようにという形で製造計画が立てられました。

この「サラリとした舌ざわり」をイメージさせるものとして、この「きぬごしにごり」というちょっと珍しい商品名を私が付けました。名づけ親 is コースケ。

 

 また、本年の「にごり酒」最大の特徴として、「等外米」の美山錦が使用されています。

要するに、少しばかり不ぞろいな酒米を使用しているという事になるのですが、今回は農家さんが丹精込めて造った米を無駄にしたくないという思いから、白馬錦としても初めてこうした酒米を使用した次第。

しかし、不揃いな酒米はどうしても蒸米の出来具合にバラつきが生じやすいので、ここは職人さんの腕前が問われるところですが、松浦杜氏いわく、「何とかバラつきを抑えた」との事。

また、100%美山錦仕様のお酒ですので、味わいがこれまでのどっしりとしたイメージから、繊細な味わいになるんじゃないか?と予想できますが、さてさてどんなものでしょうか?

 

そんなこんなで、こちらも試飲してみましょう。

 

 

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しっかりと繊細な米の旨さが出ていて、ウマい!

 

 まずはサラリと舌で感じる、米の質感と米ならではのうま味。そして、見た目の穏やかさとは裏腹に、割と細やかな炭酸ガスとのハーモニーが程よいボディ感を感じさせてくれます。

にごり酒というと、その見た目から、ある程度重たさを感じてしまいますが、今回の「きぬごしにごり生」はまさに白馬錦らしい、抑えの効いた、しかし腰砕け感は皆無の、飲みやすいにごり酒になっています。

 

 ちなみにこの「きぬごしにごり生」。 見た目に穏やかな割に、ちょっと振ってからキャップを開けようとすると、ブワーっと吹きこぼれますので、封を切る際はゆっくり、ゆっくりと開栓して頂きたい所存。

 

 

 

 そんなこんなで、白馬錦の酒造りも本格的なスタートを切って早一か月。

今年の酒のデキを確認して頂きつつ、年末年始のお酒の席や贈り物などのラインナップに加えて頂ければと思います。

というワケで、「しぼりたて」と「きぬごしにごり生」のお求めは、白馬錦 オンラインショップからどうぞ!! 

 

※注.白馬錦「しぼりたて」と「きぬごしにごり生」は冬季限定の季節商品です。

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