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白馬錦原酒

2021.10.15

CATEGORYお酒

完璧と情熱

 

 一般に「おいしいもの」というのは、別の言い方をすれば「より完璧に近いもの」という意味を含んでいると思う。

 

使用した食材の処理が適切であり、食材の良いところを存分に引き出しており、食材同士の組み合わせが良く、出来上がったものにノイズが無く、キメが細やかで、見た目に麗しく、どこにも欠点がない。

 

ひとたびソレを口にすれば、思わず天にも舞い上がるウマさを感じる。

自らの周りには光が溢れ、四つの鐘と七つのラッパが空に響き渡り、小さな天使たちが讃美歌を謡い始めるかのように。

 

更に言えば、その風味が独創的であり、個性的であり、過去に存在せず、万人に受け入れられるものであればなお良しである。

 

 

 

 反面、「情熱的でおいしいもの」ってヤツも世の中に存在する。

 

香りが高い、熱々だ、肉汁がジュワーっと染み出る、口の中でハジける・・・そういう言葉で表されるもの。

よくよく目を閉じて、その味わいを構成するものを隅から隅まで精査すれば至らない部分もあるかもしれない。

しかし多少の欠点はこの”情熱”を前にすれば吹き飛んでしまう。

ソレを口にした時に唸らず、黙らず、批評せず、ただパッショネイトな言葉が口に出る。

まばゆい光に向かって飛び立ってゆくドラゴンのように「ウーマーイーぞー!」と叫びたくなる。

 

そういう「情熱的でおいしいもの」だ。

 

 

 

 

今と元

 

 

 地元で長らく愛されている「白馬錦 極旨口(普通酒)」。

穏やかで飽きのこない旨さ、やさしい舌ざわり、多くの料理とマッチするバンド幅の広さ・・・。

見た目こそ変わったものの、中身は変わらない「地元の米で作った、地元の人たちに愛される、地元の人が作り上げた、地元の味わい」がここにある。

 

旨い高級酒もイイ。

だが、回りまわって戻って来た、自身のマイルストーンとも呼ぶべき味わいがここにある。

 

 

しかしながら、この酒も「生まれた時の原型」というのが存在する。

それが今回ご紹介する、「白馬錦 原酒」である。

 

 

 

 

 

■ 白馬錦原酒生詰20 ■

 分類:普通酒(原酒)   原料米:信濃大町産美山錦/トドロキワセ
 精米歩合:70%  アルコール度数:20%  日本酒度:+1

 

 

 

 この酒は名称通り「原酒」なので、なんらかの調整を施す前の酒である。

口にしてみると、「ああ、確かに普通酒の”モト”だよね」と思う部分は、ある。

しかし、そんなことを思う前に、まずはその暴れっぷりに驚かされるだろう。

 

米の甘みが、酸が、香りが、「バランス」うんぬん言う前に自らの存在を主張する。

 

 

「私はここにいる!」と。

 

 

白馬錦の味に詳しい人であればあるほど、「どぉどぉ、落ち着け!落ち着け!!」と思う程に、普通酒からかけ離れたそれぞれの要素の暴れっぷりに慌ててしまうことだろう。
「情熱的」とはまた別の形で、そこには一種のダイナミズムが存在する。
普通酒の穏やかな存在感を知ればこそ、よりその暴れぶりが強調される。
「白馬錦」という銘柄名の中に、「馬」の字が存在することがここで思い出される。

 

 だが、「破綻」はしていない。
それぞれの要素は暴れてはいるが、どれか一つだけが極端に突出したバランスを主張しているわけではないからだ。
もしくは「ベースが欠けている」というワケでもない。

 

「各々、声高に主張はするが、ケンカはしない」。

 

まるで複数のアーティストから成る、情熱的なコンサートを連想させるようだ。

 

 

 

 かつてJR信濃大町駅前にあった一軒の酒屋さんで”のみ”販売していたこの「白馬錦 原酒」。

この酒が内包する、「柔らかな情熱」を感じてもらいたい。

 

 

 

 

> 白馬錦原酒生詰20 はコチラ

 

※.この「白馬錦原酒生詰20」は予約生産品となっております。

  予めご了承下さい。