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蛍光の色彩

2022.07.21

CATEGORY:お酒

 

 

 7月に入り、白馬錦の中では夏の酒粕の出荷が始まっている。

 

ちょうど汗をかき始めるのと酒粕の出荷時期はほぼイコールなので、白馬錦としてはまさに「夏の風物詩」なのである。

お酒の出具合はまだまだコロナ禍の影響もあって時にニブイ部分もあるのだが、どういうワケか、今年の夏粕はやけに引き合いが多い。
それこそ「コロナ禍の巣ごもり需要」の一つとして、「酒粕を使ったお漬物づくり」が各家庭で流行っている・・・のだろうか?

「イヤイヤ、そんなワケあるかー!」と思うのだが・・・そこんトコどうですかね?

 

 

 

 

 そんなこんなで大町市の「仁科三湖(にしなさんこ)」や「高瀬川 ホタルの里」でホタルの淡い光も見られるようになってきた昨今だが、白馬錦からひっそりとスポット商品がリリースされる事になった。

 

 

 

 

■ 夏の大吟醸生酒 <蛍> ■

 分類:吟醸生酒  原料米:長野県信濃大町産美山錦
 精米歩合:49%  アルコール度数:15%
 日本酒度:+3

 720ml/1,540(税込)

 

 

 

 本製品は白馬錦にしてはわりと珍しい大吟醸の生酒であり、スポット商品ということもあって、実に150本と言う限定品となっている。
少し幻想感のある装いのラベルと黒瓶という外観仕様となっており、まさにこれからの暑い夜の一幕を飾るに相応しい装いとなっている。

今回はしっかりと冷蔵庫で酒を冷やしたところに、冷酒グラスでのテイスティングを試みた。

 

 

 口に含むと、程よい軽さのある甘みが口の中にサァーッと広がる。
コク味や香りよりも、軽い甘さが軸となっているイメージだ。
しかし、喉を通り過ぎると甘さは一転、ジュワりとしたビターな酸味が広がり、その後ろでコク味と甘みが強力に支えている。
思う以上に、酒の冷え具合が甘みの強さを隠していたようだ。

 

 酸味の強さの割にヌケが良いということと、ビター感も僅かではあるが、演出として効いている部分もあり、全体的に「ちょっとオトナの、夏の甘い大吟醸生酒」といったキャラクターに仕上がった一杯であると感じる。

そのままでもイケるが、肉料理との相性も良さそうだ。

 

 

 

夏夜の黒いカンヴァスを彩る淡い光と共に、盃を傾けて頂ければ幸いである。

 

 

 

夏の大吟醸生酒【蛍】はオンラインショップにて数量限定販売中です。詳しくはコチラ

 (売り切れの際はあらかじめご容赦ください。)

 

 

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