令和4年の酒造り開始
2022.11.26
CATEGORY:蔵の人の事
どーもミナサン、B.J.コースケです。
昨今の大町の朝方はやけに分厚い霧に覆われている日が多く、それなりに肌寒さも感じはする一方、やけに暖かさを感じる日も多かったりします。
つまり、「寒くなりそうな気配はあるけど、イマイチ本当に寒くなったりしない」という感じでしょうか?
そんな微妙な天候が続く昨今ですが、白馬錦の蔵の中ではいよいよ本年度の酒造りが始まっています。
そんなこんなで、今の所、酒造りのアンバイはどんな感じでしょうか?
ちょっと松浦杜氏に尋ねてみました。
――― 酒造りが始まっておよそ半月が過ぎようとしていますが、今の所、何か感じるところなどはありますか?
松浦:「例年に比べてかなり暖かいな」、という印象があります。
ここ数年でも一番暖かいように思います。
――― そうなると、仕込みに影響は出ていますか?
松浦:そうですね、やはり仕込みの際に暖かすぎるのはダメなので、それなりに氷を使って、温度のコントロールをしています。
――― 今年の酒米のデキについて、農業試験場の方も「今年はイイ!」と自信をお持ちでした。実際に触れてみていかがですか?
松浦:そうですね、酒米のデキは良いと思います。
また酒米だけでなく、酒造装置を少し手入れした部分などもあり、安定した高温の蒸気がより得やすくなった事で、カラっとした蒸しになっているなと感じます。
いわゆる蒸した酒米の理想である、「外硬内軟」(がいこうないなん)の仕上がりが実現できています。
――― そうすると、麹のデキも良い?
松浦:そうですね、ハゼ込みの良い麹が出来ています。
――― 来月半ばには今年の新酒である「しぼりたて」と「うすにごり」の発売が控えていますが、こちらはいかがですか?
松浦:今の所、順調に仕込みが進んでいます。
今年も良いお酒ができそうです。
・・・との事。
ひとまず酒造りは順調に開始されているようです。
暖かい日が続いているとはいえ、今年の冬は厳冬が予想されています。
いわゆる「寒造り」のシーズン入りとなり、酒造りは本番の時期を迎えます。
昨年度製造のお酒「lelac」や「秋熟」は多くの方に「美味しい!」とご好評いただきましたが、今年のお酒はどんな味わいに仕上がるのでしょうか?
冬酒の出荷まで、今しばらくお待ちください。
(SNSとは連動していません)
