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le lac #4 & 5

2022.04.07

CATEGORYお酒

 長野県の蔵元、(株)薄井商店が送る新ブランド「le lac(ル・ラック)」。
これまでは三品の味わいについて詳細にお伝えしてきたが、今回のブログでは残る二品の味わいを一挙にお届けする。

 

それでは早速、今回のトップバッター「純米大吟醸 無濾過原酒(生) 山田錦 仕込」から始めてみよう。

 

 

なお、le lac を総合的にご紹介しているのはコチラ

 

 

 

 

 

 

 

 

■ le lac 純米大吟醸 無濾過原酒(生)
 山田錦 仕込

 

 原料米:新潟県産 山田錦  精米歩合:45%
 Alc:15.8%  日本酒度:+6  酸度:1.5

 

 

 

 「山田錦の大吟醸」と言えば、今なお「お酒の王様」的な立ち位置にあるとも言える酒。

その理由として、「酒米として扱いやすく、長い間、様々な蔵での仕込み実績があり、万能感ある、芳醇な酒が造れる」といった特徴が酒米の、大吟醸のキングたる理由として挙げられているのではないかと思う。

薄井商店でも山田錦を扱ったことがないワケではないが、特に「地元産にこだわる」社長の意向もあり、他の蔵に比べれば、薄井商店での山田錦の醸造実績は少ない方かもしれない。

 

そんな薄井商店における山田錦だが、果たして味の方はどうか?

 

 

 

 

まず立ち香がイイ。

 

「これぞ吟醸香!」と言わんばかりの風味が溢れんばかりに立ち上っている。
面白いことに、マダムが手にする香水のような穏やかさよりも、彩度の高さが際立っている感じがある。

 

口に含むと、「シュパァ!」っとした鮮やかな吟醸の味わいが喉の奥まで一気に突き抜けてくる。
遅れて「タタタタタ!」と、割と強いアタック感のある酸が舌の上を刺激する。

 

「山田錦の純米大吟醸」と言えば、もう少しどっしりと構えた万能感を連想させるが、思うよりも本作は「ヤンチャ」だ。味の移り変わりにスピード感がある。
大物の風格は感じられるものの、「まだ大物になる前の、勢いある青年時代」とでも言うようなフレッシュ感にあふれている。

 

なので、「フルーツ」がキーワードになっているような料理・・・フルーツそのものはもとより、(例えば)脂の量はそこそこの、オレンジソースがかかっているステーキなどにも相性が良さそうだと感じた。

 

我々は思いもよらず、「薄井商店の吟醸酒ラインナップ中、ダークホース感のある、サプライズな一杯が爆誕した」、その瞬間に立ち会ったようだ。

 

 

 

 それではいよいよラストとなる、「純米吟醸 無濾過原酒(生) 五百万石 仕込」に迫ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

■ le lac 純米吟醸 無濾過原酒(生)
 五百万石 仕込

 原料米:石川県産 五百万石 精米歩合:55%
 Alc:15%  日本酒度:+-0  酸度:1.8

 

 

 

香りを確かめるべく、鼻を盃に近づけると思わず、

「あ、旨い酒の香りがする」と口から洩れた。

 

「そりゃ旨い酒を造ってるんだから、旨い酒の香りがするのは当然だろう!?」とツッコミが入りそうだが、違うのだ

 

例えば「香水のような香り」だとか、「ワインのような香り」だとか、「フルーツのような香り」だとか言われる香りのソレではないのだ。

 

 

 

 

酒蔵の中にいると漂ってくる、旨そうな酒の香り。

 

 

 

 

コレだ、この香りなのだ。

 

口にすると先の4品とは違う、「美味しい”日本酒”」の味わい。
「日本酒らしい日本酒」の中にあってしかし、「風味豊かな吟醸造り」によって仕上げられた生の日本酒。
白馬錦フリークの方に向けて言うのなら、「白馬錦/生酒の上位互換高級版」とでも言うような立ち位置にある味わい。
「精米歩合:55%、酸度:1.8」という酒質の割に、日本酒然とした、しかし、酒米の青さを連想させる鮮やかさ。

 

「旨い”日本酒”ってどういうの?」と言われたら、「コレ」を勧めたくなる味わい。
言葉の上では「日本酒一本槍の愛好家に”だけ”おすすめできる酒」という捉え方もできようが、この味わいと、まとまりある鮮やかさにはどこか万能感が宿る。万能感というよりは「根源感」とでも言おうか。

 

いつか見た風景はセピア色を経て、色褪せるものだが、本作は「当時の姿そのままに、その鮮やかな風景を残している」。そんな一杯に思えた。

 

 


 

 

 以上で、長野県の蔵元、(株)薄井商店が送る新ブランド「le lac(ル・ラック)」の紹介はひとまずの終了となる。

 

本作の流通量はまだまだ極少量と言わざるを得ない状況ではあるが、徐々に引き合いのお話も頂いており、また、(二年前に比べれば)コロナ禍も若干落ち着いてきている状況下の中、改めて多くの方にこのle lac の味わいを知って頂くべく、試飲できる機会を可能な限り増やせるように動いていきたいと考えている次第である。

 

 

 どこかの機会で本lelac をご覧になられた方は是非一度、お試しいただきたい。
必ずや「あ、昔の白馬錦とは違う!!」「美味しい!」と、実感して頂けることウケアイだ。

 

 

 

 

 

※.「le lac」は白馬錦WEBで販売しておりません。
 こちらより、各日本酒専門店へお問い合わせ下さい。