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R3BY 雪中埋蔵

2022.04.20

CATEGORY:お酒

 

 長野県「白馬錦」の名物酒「純米吟醸 雪中埋蔵(せっちゅうまいぞう)」
文字通り雪の中でお酒を貯蔵し、天然の冷蔵庫でじっくりと熟成を重ねるお酒である。

 

 

 

 

 

「人に厳しく、お酒にやさしく」。

 

 

本年は豪雪だったこともあり、人間は雪かきでドえらい目にあったが、その分、雪中埋蔵を埋蔵するに必要な雪は十二分に・・・いや、十五分に?確保できた。

 

だが、あまりにも多すぎる雪がお酒を覆うにしたがい、ある種の不安がよぎる。

 

 

「雪の重さでお酒がツブれるんじゃないか?」

 

 

無論、薄井商店も雪中埋蔵を行ってこの道二十数年のベテランなので、そのような事は百も承知であり、その辺の対応はキッチリしておるわけであり、無問題であり、ノープロブレムなのである。

 

・・・が、そんな対応すら押しつぶされてしまうのではないか?という位の雪を使用しているのである。

 

 

そんな不安を抱えて早、四月。
いよいよ雪の中から雪中埋蔵を取り出す季節となった。

 

 

 

 

 

 

 日本列島を雨雲が覆った2022年4月14日。
曇り空の中、雪中埋蔵の掘り出し作業が始まった。

 

 

 

 

徐々に顔をのぞかせる雪中埋蔵。
さて、ビンの状況はどうだろうか・・・?

 

 

 

 

 

割れてナーイ!

 

 

通常、雪の重さであったり、作業の過程で瓶の一本二本は割れてしまうのが常だが、何と今年は奇跡的に一本の酒も割れていない!

 

素晴らしい!

 

そんなこんなで、それなりに降り出した雨の中、全てのお酒を蔵に持ち帰ることが出来た。

 

 

 

 

 

 さて、作業は無事に終了したところで、味の方はどうか?
今回の、近年稀に見る雪の多さはどのようにお酒に作用したのだろう?
さっそくテイスティングを試みる。

 

 

 

 

 

 

 封を切り、酒器に注いでる時から既にサイダーを連想させる、清涼感ある香りが一気に花開く。
酒を口に含むと、ジュワッとした”酸”が口の中を刺激する。
が、その向こう側で落ち着きのある、優しくも揺らぐことのない味わいが熟成を待つことなく、しかとその存在感を示している。
昨年度の雪中埋蔵は熟成が完了したあたりで、「柔らかく、香り良く、旨味のある呑みやすい純米吟醸」といった趣があったが、本年もその質感をしかと、湛えている。

 

本年の雪中埋蔵は出荷したばかりのものを封切れば、落ち着きとヤンチャな部分が同居している味わいだが、「夏に入ったころには」、先述したようなオトナの純米吟醸の風合いに落ち着くと思われる。

 

いずれにせよ、本年の雪中埋蔵も「旨い酒」に仕上がってくれたようで、スタッフ一同、胸を撫で下ろした次第。

 

 

 

 

と、いうわけで、白馬錦・純米吟醸「R3BY 雪中埋蔵」は2022年4月21日より店頭発売となります。

 

夏野菜のお料理の共に、夏の贈り物に・・・。
皆様からのご注文をお待ちしております。

 

 

> 白馬錦「雪中埋蔵」の詳細はコチラ

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