秋に向けて
2023.08.15
CATEGORY:日常のこと
先月「夏のお酒事情」というお話をさせていただいたばかりなのに、次はもう秋(笑)
先取で恐縮ですが、あまりにも猛暑なので皆さんと秋のことについて考えれば少しでも涼を感じることができるかな、と。
続々と「ひやおろし」や「秋あがり」とよばれる「秋酒」が市場に出てきていますよね。そもそもこの時期に出るこのお酒、どんなものなのでしょうか?
お酒の中で「新酒」とよばれる年末から年始にかけて登場するお酒があります。これは、10月頃に収穫したお米を使って初めて仕込んだお酒のことです。昔お酒造りは冬に行われるものでした。気温が低く、雑菌がいない環境がお酒造りをするのにとても良いからです。もちろん現在もこの冬に仕込むということは多くの蔵で行われています。
さて、「秋酒」のお話に戻りますが、寒い時期にできた「新酒」は大事に保存されて夏を越します。そして出来上がったのが「秋酒」、いわゆる「ひやおろし」または「秋あがり」です。夏の暑い間お酒は熟成されます。「新酒」のフレッシュな味わいが落ち着きをもち、旨味がアップします。もちろん冷やして飲むのも美味しいですが、常温やぬる燗もおすすめです。
ぜひお試しくださいね。
真夏ですが、秋を感じて少し涼やかな気分になれるのではないでしょうか?
少し話は変わって私の趣味の一つが「和装」なのですが、着物や帯の柄を一つ先の季節のものを身に着けると粋!と言われています。
例えば、今はまだ夏ですが、モミジの模様がついた帯を締める、赤トンボの柄が入った着物を着るなどです。
季節感が少しわかりにくい現在の日本ですが、このように着物や日本酒など古来のものは色々な知恵が詰まっていますね。
では、体調にお気をつけてお過ごしください。
白馬錦オンラインショップでも「純米吟醸 秋熟」をご案内させていただきますので、もう少々お待ちくださいませ。
written by :石﨑やよい
